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セゾン自動車火災保険、シフトテクノロジーの請求不正検知を本稼働

作成者: セゾン自動車火災保険|2021/06/22 22:00:00

セゾン自動車火災保険株式会社(代表取締役社長:佐藤史朗、以下「セゾン自動車火災」)は、フランスのスタートアップ企業であるシフトテクノロジー社(CEO:ジェレミー・ジェウィッシュ)が提供する、不正な手法による保険金の請求を検知するソリューションの運用を開始しました。保険金支払いの基幹業務において、スタートアップ企業との協業による不正請求検知ソリューションを導入するのは、国内の通販型損害保険会社で初の事例となります。

1.導入の背景

近年、不正な手法による交通事故関連の保険金の請求は増加しています(令和2年「警察白書」より)。組織的な犯行だけでなく、インターネットで気軽に情報を得られることにより、不正な請求を行う主体の裾野が広がり、社会問題となっています。従来、このような不正な請求は、保険金お支払い部門の担当者が事案の内容を確認しながら抽出を行っていましたが、その知識の伝承や専門人材の不足が課題になっていました。

今般、セゾン自動車火災は、不正請求を排除し、善良なお客さまへの公平・公正な保険金支払い態勢を維持するため、デジタル技術による不正請求検知に高い知見を有するシフトテクノロジー社のソリューションを導入することを決定しました。

2.保険金不正請求検知ソリューションの概要

膨大な過去の保険金支払データをAI技術の活用により分析し、不正請求と相関関係の高い事故データを検知します。また、請求に関わる当事者等の隠れた関係性をネットワーク図にして可視化する機能も備えており、組織的な不正の疑いがある保険金請求を効率的に検知できます。

早期に不正請求を排除することにより、真に保険金が必要なお客さまに迅速に保険金をお支払いし、支払い業務の適切性を維持することができます。

また、シフトテクノロジー社が擁する多くのデータサイエンティストが継続的に事故データを分析して不正請求手法を検出し、検知プログラムを改良することで、今後さらに複雑化・巧妙化していく保険金の不正請求にも適切に対応することができます。

3.今後について

セゾン自動車火災は、シフトテクノロジー社との協業により、保険金支払業務を高度化し、これまで以上に迅速かつ適切な保険金支払いにつなげていきます。

また、今後も先進デジタル技術を活用した革新的なサービスを提供してお客さまの安心・安全な日々をサポートするとともに、損害保険制度の安定的な運営に努めてまいります。

【参考】シフトテクノロジー社の概要

シフトテクノロジー社は、2014年にフランスで設立したスタートアップ企業です。

設立以来、グローバルに事業を拡大し、欧米・アジア等を中心に90社を超える保険会社・保険協会等にサービスを提供しています。

同社が提供する保険金不正請求検知ソリューションは、AIと人によるデータサイエンスのノウハウを組み合わせたSaaS※+ソリューションで、世界中の保険会社の保険金支払機能強化に貢献しています。

※ Software as a Service の略で、必要な機能を必要な分だけサービスとして利用できるようにしたソフトウェアもしくは、その提供形態を言います。